『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』(松本えつを 作/あめみや・滋 翻訳)発行のおしらせ

みなさんこんにちは。新刊のおしらせです。

なんと、2023年6月2日、CHICORA BOOKSから「ちこらが主役の知育絵本 第2弾が登場します。
じつは、この作品は、2016年のニューヨーク絵本展の際に制作・展示された名作絵本が7年近くのときを経て大改編されたものなのです(感涙)!

今回は発売を記念して、9/2までの期間限定で特典をご用意しました。

[特典1]ご希望の方にはサイン本にしてお送りします(購入時の備考欄に必要事項をご記入ください)。
[特典2]期間中、本書をお求めいただいた方全員におまけのポストカードをプレゼントします。
[特典3]本書もしくは本書を含んで同時に2冊以上をお買い求めいただくと、びっくりするようなシークレットのプレゼントがついてきます。

※ 諸般の都合上、申し訳ないのですが、上記特典はCHICORA BOOKSのECサイトからご購入する場合に限ります(本ページ末尾にリンクがございます)。

ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー

“「たいせつなもの」が
ちかすぎてみえないこともある”

「思いやりの心」と「俯瞰力」「想像力」を育む “塗る子が主役” の知育絵本

色を塗る「きみ」がいて、はじめて完成する「合作絵本」だよ!

「ちこらとよつばのクローバー」のストーリー

ぼく ちこら。
ぼくには たいせつな ともだちが いる。

この絵本は、ちこらが心の内を語るところから始まります。

おやじちこらは このごろ ころんで けがをしたり かぜを ひいたり……
わるいできごとが つづいていて……

どうやら、ちこらの大親友の「おやじちこら」は、最近めっぽう調子が悪いみたいですね。

ぼくは とても……しんぱい。
おやじちこらのために ぼくに なにか できること……ないかな。

大好きなおやじちこらのために、自分にできることを探し始める、なんとも健気な、ちこら。

そういえば まえに おやじちこらが いっていた。
「よつばのクローバーは しあわせを つれてくるんやで」
「マジか!」

そこでちこらは、少し前におやじちこらと話していた内容を思い出します。
「きっと、今のぼくにできることは、よつばのクローバーを探すことだ!」と思ったちこらは、クローバーの丘へと出かけることにしました。

おなかが すいてきた。つかれてきたし やすもうかな。でも……
このまま みつからなかったら おやじちこらの とどけられないから やっぱり やすまず さがそう。

クローバーの丘だったら、よつばのクローバーがたくさんあるにちがいない! と思ったのに、どうやら、なかなか見つからないようです。
何時間も探して、お腹も減ってヘトヘトのちこらですが、休憩もせずにぶっ通しでよつばのクローバーを探します。

そろそろ おひさまが かたむいてきた。
まだ ひとつも みつからない。
もう……だめかも。

あらあら。ちこらは涙を浮かべて、今にも「よつばのクローバーを探すこと」を投げ出してしまいそうです。
はたして、このあとはどうするのでしょうか。
そして、ちこらはぶじに、おやじちこらによつばのクローバーを届けられるのでしょうか?

ラストは、ちょっぴり予想外の結末が待っています。お楽しみに✨

『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』で自然と身につく「4つの力」

 

[1]ことばの力

英語と日本語(日本語は標準語と関西弁)のバイリンガル表記! ことばの解説もあります。

[2]画力と色彩感覚

本文用紙にマーメイド紙を使用。色の塗り方や作画のヒントも満載!

[3]思いやる力

大切なお友だちを思いやる登場キャラクターたち。勧善懲悪ストーリーではなく、思い合い、助け合う展開がやさしい心を育みます。

[4]俯瞰力・想像力

近すぎて見えなかった「さがしもの」を見つけるラストシーンで「俯瞰することの大切さ」を学びます。

『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』のあとがきより

本書は、2016年、New YorkはBrooklynで行われた絵本展にあわせて書き下ろした絵本『ちこらとよつばのクローバー』をベースとした「塗り絵ができる絵本(ぬりえほん)」です。

「画力・色彩感覚」「絵画の知識」「ことばの力」「思いやる力・想像力」「俯瞰力」などを楽しみながら自然と身につけてもらえるように、仕様や構成には、とてもこだわりました。しかしながら、本書のいちばんの存在意義は、じつはそのストーリーにあるといえます。

ちこらが親友のおやじちこらのために「しあわせのよつばのクローバー」を探しにいく。夢中で探すけれどひとつも見つからず、くじけそうになる。日も暮れてきて途方にも暮れて、自己嫌悪に陥っていたところ、そこにまさかのおやじちこらが現れ、「気球に乗っていっしょに帰ろう」と。そして、気球に乗り、さっきまで自分がいた場所をふと見下ろすと、そこには見たこともないくらい大きなよつばのクローバーが……! ちこらはまさに、ずっとずっと、世界でいちばん大きなよつばのクローバーの「中に」いたのでした。そして、それを知るきっかけをくれたのは親友であり、その親友を「つれてきてくれた」ともいえるのは、ちこらが親友をまっすぐに想う強い気持ちだったのです。

大人でも「夢中になって客観視や俯瞰ができなくなること」はあります。ましてや、強く何かを願っている幼い子どもだったらどうでしょう。なおさらではないでしょうか。

物事を達成するには「集中力」が不可欠。家でも学校でもその大切さはさまざまなシーンで教わることと思います。けれども、「思い切り集中してもうまくいかなかったら、いったん手を止めて、一歩や二歩、いや、百歩くらい離れた遠いところから状況を眺めるといい」ということを学ぶ機会は案外、少ないものなんですよね。

まじめでいい子ほど、集中力があり、頑張り屋さん。物事への取り組みが成功することも多いでしょう。でも、その分、「うまくいかなかったとき」に自分を責めたり、「あきらめちゃダメだ……」と思い詰めたりしやすいのもまた、事実です。

本書の読者さんが、ストーリーを通して「思いやる力・想像力」「俯瞰力」をさらに身につけ、どうか、どうか、自分で自分を追い詰めることなく、適度に力を抜いて呼吸を整え、心のバランスの取れた毎日を過ごしてもらえたら……、つくり手として、これほどしあわせなことはありません。

『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』の対象年齢

・4歳から9歳のお子さま
・描くことが好きな大人

未就学児は親子で、
小学生はひとりでも、
楽しく取り組みながら学習できます。

『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』の作者紹介

松本えつを(作者)
女性絵本作家、キャラクター作家、フォトエッセイスト、イラストエッセイスト、編集者、エディトリアルデザイナー、「絵本作家技能士」認定委員。日本大学芸術学部を卒業後、1998年、サンクチュアリ・パブリッシングに入社。書店営業業務の傍ら書籍制作に取り組む。2000年、自著『しゃらしゃらDays』を皮切りに女性向け書籍の制作に携わる。同社副社長を経て、独立。2009年、東京クリエイターアカデミー(現・ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」)を創設。作家活動、個展の開催、アーティストの作品プロデュース等を手掛け、2018年に絵本の出版レーベル「CHICORA BOOKS(ちこらブックス)」を、2019年に絵画教室「アトリエ CHICORA(アトリエちこら)」を立ち上げる。著書に『しゃらしゃらDays』、『バンザイ』(以上、サンクチュアリ出版 刊)、『らんまる Only One』(写真:阿部章仁、ポプラ社 刊)、『おめでとう、1歳。0→1(ゼロワン)』(大和出版 刊)、『Girls-Be・・・-YA心の友だちシリーズ』(PHP研究所 刊)、『ユメカナバイブル Girl’s Dream Bible』(ミライカナイブックス 刊)等、多数。児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーター、博物館学芸員の資格を有する。
Twitter @etsuwo

『ちこらのぬりえほん ちこらとよつばのクローバー』の仕様

32頁 / 外寸 25.7 x 18.2 x 0.7 cm(B5サイズ変形)/ 上製本(ハードカバー)
本文用紙には描きやすいマーメイド紙(厚手)を使用しています

ISBN978-4-86693-801-1 C8793
定価 1,650円+税=1,815円(税込)
発行 CHICORA BOOKS

 

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